症状

高血圧には特有な自覚症状はなく、長い時間をかけて進行し血管を障害していきます。
その結果、動脈硬化を原因とした心臓病や脳卒中などの合併症の引き金となります。
心臓病を例にとると、日本では狭心症や心筋梗塞の原因疾患のトップは高血圧です。
これらの自覚症状が胸の違和感や痛み、また圧迫感や締め付け感などになります。
しかし、これらの自覚症状は狭心症や心筋梗塞の自覚症状であり高血圧による症状ではありません。
高血圧はかなり深刻な状態に陥るまでは本人は気がつかないことから「沈黙の殺人者」とも呼ばれています。

治療法

高血圧治療の目的は、高い血圧によってもたらされる心臓や血管の障害による心臓病や脳卒中などの発症を予防することです。
原因が明確である高血圧はその原因に対する治療が主体となり、原因が不明確な場合は、その発症や進展に遺伝的因子と環境因子が複雑にからみあっています。
よって、環境因子の多くを占めている生活習慣の改善は非常に重要です。
しかし生活習慣の改善のみで正常血圧に到達することは難しく、必要に応じて血圧を正常に保つようにする降圧薬を用いて血圧値を正常に保つことで合併症を予防し、これらによる死亡を防ぐことが目的です。

生活上の注意点

高血圧は動脈硬化の原因となります。
そして、高血圧に加えて高脂血症、糖代謝異常、肥満の合併は動脈硬化による病気を相乗的に増加させることが明らかになっており、医学的にも社会的にも重要な問題となっています。
生活習慣病検診などで血圧の異常を指摘されても、自覚症状がないことを理由に放置している方は非常に多いと思われます。
また、降圧薬治療を受けている約半数が降圧不十分と推定され、より適切な治療が必要とされています。
血圧を適切に管理することは臓器障害を予防する上でいかに重要であるかを認識することが大切です。

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