症状

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪の蓄積によりインスリンの働きが低下し、糖代謝異常、高血圧などの動脈硬化の危険因子が、一個人に集積している状態です。
たとえ一つひとつの危険因子の程度が軽くても、重複して存在すると動脈硬化性疾患の発症が相乗的に増加するので、高コレステロールに匹敵する強力な危険因子として、近年世界的に注目されています。
メタボリックシンドロームでは、10年後の虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)の危険度が、正常な人に比べ36倍も高くなります。
無症状でも、運動負荷心電図により虚血性心疾患の有無を調べることをおすすめします。

治療法

メタボリックシンドロームの治療のポイントは、糖尿病や高血圧など個々の病態を治療するのではなく、共通の基盤である内臓脂肪を減少させることです。
内臓脂肪は皮下脂肪と違って減少するのが速く、少しの減量で削減効果が期待できます。
そのため無理な減量ではなく3〜6カ月かけて緩やかな減量を継続させます。
メタボリックシンドロームの治療には食事療法、運動療法、薬物療法を取り入れます。
また内臓脂肪型肥満は、喫煙者の割合が多いという特徴があります。
喫煙は動脈硬化性疾患の危険性をいっそう高めるので、全てのケースで禁煙が必要です。

生活上の注意点

メタボリックシンドロームの人は、10年後の医療費が正常の人より3倍高くなるというデータがあります。
過食や運動不足などの生活習慣を是正することが、内臓脂肪の減量に極めて有効で、様々な動脈硬化危険因子の改善、および医療費の削減が期待されます。
運動は内臓脂肪を減少させる有効な手段なので、習慣的に継続させることが重要です。
特に内臓脂肪型肥満の人は自動車による移動が多いなど、日常生活の運動不足が目立つので生活に合わせて活動量が増えるような工夫が必要です。

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