心身症とは

日本心身医学会によると心身症の定義は「心身症とは身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。
ただし神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する」となっています。
この「器質的」とはがんや潰瘍、炎症など現在の医学的検査で異常が認められる病気です。
また「機能的」というのは、過敏性腸症候群、片頭痛など器質的検査では異常を認めませんが、明らかに一つの器官の働きの乱れによって起こる病気のことを言います。
つまり心身症とは病名ではなく病態になります。

心身症になりやすい人

心身症の特徴を表す言葉には3つあります。
「過剰適応」とは怒りなどの自分の本当の感情を抑え、周囲の期待に応えて過剰な努力を払うことを言います。
人から頼まれるとノーと言えず、他人によく気をつかい自己犠牲的な人のことです。
「失感情症」とは自分の内面で起きている感情の変化に気づきにくく、そのような感情を無視して行動する人を言います。
感情をうまく言葉で表現するのが苦手な人たちです。
「失体感症」とは疲れているといった自分のからだの状態を無視して過労に陥るなど、体のもっている感覚に気づいていない人のことを言います。
三つのそれぞれが、心身の過労とストレスに自ら陥りやすい人たちです。

心療内科とは

心療内科は全人的医療を内科領域で行う内科医です。
例えば心筋梗塞や吐血で来られた患者さんの初期対応ができないと心療内科医とは言えません。
また身体と心の相関の病態に焦点を当て診断と治療を行える医師でなければなりません。
最近はがんや感染症さえも心理的社会的因子が発症や再発に深く関わっていることがわかってきました。
基礎医学の進歩や精神神経免疫学などの新たな領域の学問の発展が、これらの事実を裏づけられるようになりました。
このように考えてみますと「すべての病気は心身医学的に診なければならない」のです。

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