現代病の一つである糖尿病についてご紹介します。
糖尿病の症状は気づきにくい人がほとんどです。
そして、徐々に糖尿病が悪化し血糖値がかなり高くなってくると初めて、のどが渇く、トイレが近くなる、尿の匂いが気になる、できものができやすい、傷が治りにくい、足がつる、だるいといった症状が現れてきます。
さらに、血糖値が極めて高い状態では、昏睡に陥ることもあります。
自覚症状がないからと糖尿病を放置していると、高血糖が全身の様々な臓器に障害をもたらします。
とくに眼の網膜、腎臓、神経は障害を受けやすく、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害は糖尿病の「三大合併症」と呼ばれています。
糖尿病の治療には食事療法と運動療法が基本ですが、これらだけで血糖値が下がらない場合には薬物療法を併用します。
食事療法では性別、年齢、肥満度、活動量、血糖値、合併症の有無などを考慮し、1日のエネルギー摂取量を決めます。
決められたエネルギー摂取量内でバランスをとり、適量のビタミン、ミネラルも摂取して、いずれの栄養素も過不足ない状態にします。
運動は歩行運動では1回15〜30分間、1日2回(7千歩/日以上程度)が適当とされています。
血糖コントロールが極端に悪い場合は運動療法を制限したほうがいいため、個々の患者さんに適した運動療法をすることが必要です。
血糖値をできるだけ正常値に近づけることで、高血糖によって起こる恐ろしい様々な合併症を防ぐことができます。
そのためにも早期に糖尿病を発見し治療する必要があります。
治療によって一時的に血糖値が下がったとしても血糖値が上がりやすいという遺伝的な体質や、一度破壊されたβ細胞の機能は正常に戻るわけではありません。
そして治療を中断するとすぐに血糖値は高くなってしまいます。
そのためにも定期的に通院して、一生治療を続けながら生活をしていくことが大切です。